最高裁判所第二小法廷 平成10年(行ツ)244号 決定 1998年11月20日
長野県南佐久郡南牧村野辺山七九番地一三
上告人兼申立人
甘利愛子
右訴訟代理人弁護士
岩下智和
長野県佐久市大字岩村田字内西浦一二〇一番地二
被上告人兼相手方
佐久税務署長 小泉宗浩
右指定代理人
米山匡志
右当事者間の東京高等裁判所平成八年(行コ)第九二号課税処分取消請求事件について、同裁判所が平成一〇年六月一一日に言い渡した判決に対し、上告人兼申立人から上告及び上告受理の申立てがあった。よって、当裁判所は次のとおり決定する。
主文
本件上告を棄却する。
本件を上告審として受理しない。
上告費用及び申立費用は上告人兼申立人の負担とする。
理由
一 上告について
民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは、民訴法三一二条一項又は二項所定の場合に限られるところ、本件上告理由は、違憲をいうが、その実質は事実誤認又は単なる法令違反を主張するものであって、明らかに右各項に規定する事由に該当しない。
二 上告受理申立てについて
本件申立ての理由によれば、本件は、民訴法三一八条一項の事件に当たらない。よって、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。
(裁判長裁判官 北川弘治 裁判官 根岸重治 裁判官 河合伸一 裁判官 福田博)